肥育編
今回は以前お話させていただいた「林SPFが生産されるまで」の第4弾、肥育についてです。
豚は生まれてから出荷まで約180日育てられます。この間に体重は110kg以上増加します。そのため、豚の成長に合わせた飼育管理が重要になります。成長するに連れて適切な温度も変化しますし、一日当たりの餌の摂取量や飲水量も変わります。
餌をしっかり食べているか、水は十分飲めているか、暑さ寒さは大丈夫か、体調の悪い豚はいないか・・・など毎日しっかりと観察してあげます。この様な日常管理が美味しい豚を育てるには欠かせないのです。
成長に合わせて餌を切り替え
離乳編でお話したように、離乳した子豚は成長するに連れて穀物が多く入った餌を食べるようになります。生まれてから出荷までには以下のように餌を切り替えていきます。
離乳後はしばらく人工乳を給与します。生まれてから約70日たつと子豚用飼料へ切り替えます。子豚用飼料を給与する期間(生後70-120日)は豚の筋肉が最も発達する時期です。この時期にしっかり餌を食べることで、体も大きく成長します。
出荷2ヶ月前(生まれてから120日)程になると子豚用飼料から肉豚用飼料へと切り替えます。肉豚期に給与する餌は肉質や味を左右します。この期間は林SPF専用飼料を給与します。
次回は養豚の集大成、出荷編です。