林SPF勉強会を開催しました

林SPF

定期的な勉強会の開催

毎日養豚場での仕事をしていると、いつも行っていることが当たり前になってしまいます。この「当たり前」は良いこともあれば、悪いこともあります。

自分たちが行っていることが果たして正しいことなのか?もっと効率が良くて、豚のためになるやり方があるのではないか?理屈に合った育て方をしているか?などを客観的に見るためにも勉強会を実施しています。

月2回行う林SPF出荷会議

私達「林SPF」では月2回、「出荷会議」を行っています。今回開催した勉強会は出荷会議に合わせて行いました。出荷会議とはその名の通り、グループで各市場に肉豚を出荷する頭数を個々の農場で割り振るために集まる会議です。月の後半の会議で翌月の出荷予定を決定し、翌月初めに頭数の微調整を行います。

豚は生き物であるため、出荷予定を決めてもなかなか思い通りにいかない場合もあります。そのため月初めの会議で調整を行うのです。

林SPF

出荷会議はみんなの意見交換の場

私達林SPFは全部で9軒の養豚場で成り立っています。同じSPF豚を使って同じ餌を食べさせていますが、千葉県各地(東庄町・銚子市・旭市・君津市・木更津市)で立地条件も違えば規模も違います。

出荷会議ではそんな各農場の意見交換をしたり、林SPFの品質を維持する新しい取り組みなどについて話し合ったりします。

今後も林SPFの品質向上のために、この様な勉強会を定期的に開催していきます。

林SPFが生産されるまで~離乳編~

林SPF

離乳編

今回は以前お話させていただいた「林SPFが生産されるまで」の第三弾、離乳についてです。

離乳に向けての準備

母乳を飲んで成長してきた子豚は生後2週間程度からは固形飼料に慣れさせるための餌を食べ始めます。3週間程度からは子豚の成長に合わせた餌(人工乳)を与えていきます。これらの餌は母乳に近い風味があり、子豚も安心して食べることができます。

林SPF-気持ち良さそうに眠る赤ちゃん豚-

離乳は子豚にとって大きなイベント

子豚は生後25日ほど経つと離乳を迎えます。ここからは母親と分かれて他の豚と一緒に生活していきます。やはり寂しいのか離乳して母親と分かれたあとの子豚は騒いだりします。

でも数日も経つと皆元気に餌を食べて成長していきます。
離乳後も人工乳を与えていきますが、成長するに連れて少しずつ穀物が多く入った餌に切り替えていきます。

次回は林SPFが生産されるまで~肥育編~です。

急激な気温変化で農場は大変

林SPF

気温変化は豚にとって大敵

今週初めから暑い日が続き、水曜日(9日)には「今年の最高気温」をたたきだしました。・・・が、一転木曜日からは肌寒く雨まじりの天候になってしまいました。

この『急激な気温変化』は農場にとっては大事件です。体力のない子豚はもちろん肉豚(大人の豚)も、気温差についていけず風邪をひいてしまったりします。(人間と同じですね)

少しずつ気温が変化してくれる分には豚たちも適応してくれるのですが、このあと急に暑さがぶり返してくるのも心配です。

豚の様子を見ながらの管理が欠かせません

林SPF

夏の暑い日は、農場内になるべく涼しい風を入れる工夫をしたり、水を撒いて気温を下げたりしますが、今日のような日はカーテンを閉め風が直接当たらないようにします。

ただし、締め切ってしまっては空気がよどんでしまい、豚が過ごす環境に良くありません。ですので、新鮮な空気を吸えるよう換気も欠かせません。豚たちの様子を見ながら、カーテンの開け閉めをしたり換気扇をまわしたり、目が離せません。

常に豚のことを考えながら管理します

農場の豚たちは「暑いよ~~」「寒いよ~~~」と教えてはくれませんが、気候と豚たちの様子と、いろいろ観察しながら、みんなが順調に育ってくれるようがんばっています!!

夏場の種付作業について

林SPF

豚は暑い夏が苦手

以前、「種付けは養豚の要」というお話をしました。養豚場は肉豚の生産をしているわけですから、まず、その元である子豚が生まれなければ始まらないということです。

ですので、まずは「種付け作業」が一番初めであり、一番大事な作業なのです。
(種付についてはこちらも御覧ください。)

特に暑くなる夏場は、養豚事業者にとっては大変な時期なのです。「豚は夏の暑さが大の苦手」ということは、前にお話ししましたが、これは受精率にも大きく影響します。多くの養豚場では夏場以降の受精率が極端に悪くなる傾向があるのです。

種付けにAI(人工授精)を活用する

カテーテル

そこで、この夏場の受精率を上げるために人工授精(AI:Artificial insemination)を活用する農場もあります。

もちろん、1年を通してAIを使っている所もありますし、大手の養豚場ではオールAI(全ての種付作業を人工授精で行う)というところもあります。

私たち林SPFの組合ではSPF雄豚とSPF雌豚を農場に導入し、繁殖させる形をとっているところがほとんどですが、補助的にこのAIを使っているところもあります。

夏バテした雄豚を多用すると受精率が下がるので、夏場だけAIを補助的に使用するところもあります。

雌豚の発情を確認したら、カテーテルを使って人間が精液を注入します。暑い時期でもAI用の精液は安定しているため、受精率が上がるのです。

しかし、受精率向上のためには「発情の確認」をしっかりと行うことが前提であるため、私たち農場の人間が一番の要なのかもしれません。

林SPFが生産されるまで~分娩編~

分娩編

今回は以前お話させていただいた「林SPFが生産されるまで」の第二弾、分娩(林SPFがどの様に生まれてくるのか)についてです。

(前回の「林SPFが生産されるまで~交配編~」はこちらを御覧ください。)

豚は一度に何頭の子豚を生む?

豚は一般的に交配してから114日でお産します。お産が近づいてくると母豚を分娩舎(分娩する環境のととのった豚舎)に移動させ、お産に備えます。1頭の母豚から1度に生まれてくる子豚は10数頭、体重は1kg台です。

生まれた子豚はすくすくと育ちます

生まれてきた子豚は母乳を飲んで成長していきます。この時期の母豚は母乳を出すために一生懸命餌を食べ、子豚を育てます。母乳には子豚の免疫にとって重要な成分が含まれており、子豚を病気から守ってくれます。

また、子豚は成長に連れて少しずつ固形の餌を食べていきますが、最初は餌そのものに慣れさせるための餌(餌付け用飼料)を与えます。この後しばらくは母豚と一緒に生活をしていきます。

次回は林SPFが生産されるまで~離乳編~です。